食事の勉強をしている方であれば、
「パンなんて食べていいの?」
「しかもコンビニのパンなんて絶対に嫌!」
という方もいらっしゃるかもしれません。
当協会においても、小麦粉を使ったパンは、「食べてもいいけれど、食べ過ぎは放置してはいけない【リカバリー対象】」と位置付けています。
パンを食べる・食べない。もしくはコンビニパンを食べる・食べない、に関しては、科学的根拠の手前にあるべきこととして、「あくまでも個人の価値観」ですから、基本は人それぞれでいいと考えています。
ですから今日の内容は、あくまでも個人的な意見として「ちょっとほっとした」という方がいらっしゃればいいなぁくらいの気持ちで書かせていただきます。
私共が常に、受講生の皆様や日頃の発信で繰り返していることの1つに、「世の中の食べ物で、悪、という存在を作らないこと」というものがあります。
この考えは、すごくオススメですよ。
すべての食べ物に「悪」など存在しない
もともとぽっちゃりだった私ですので、甘党です。
日常の食生活を健康的に美味しく食べることも大切にしていますが、ケーキやパンケーキを食べにいくのも幸せの1つだったりします。
旅行先や宿泊先では、美味しくデニッシュなどのモーニングも楽しみますし、基本、食べたいと思ったものは感謝していただきます。
↑鎌倉で、お腹いっぱいなのにオーダーして泣きながら食べたケーキセットです。
そもそも、栄養学も様々な食の情報も、時代の進化とともに結果は大きくずれることは多々あり、昨年言われていたことが今年は覆されたり、など日常茶飯事の出来事です。
そのような中だからこそ、食において「何が悪で」「何が良し」なのかは個人の意見であってしかるべきこと。
知識がある人には「悪」かもしれないし、全くの無知の人には、毎日のお楽しみかもしれません。
コンビニやスーパーで売られている「大量生産系」のパンは、小麦粉云々の前に、間違いなく添加物でいっぱいでしょう。
健康美のことを考えたら避けたほうがいいに決まっていますよね。
ただし、あまり極端に避け過ぎてしまうと、どこか自分がキツくなる時がありませんか・・・。
そんなことに思い当たる節がある人は、本音では
「たまにはコンビニのものにも頼りたい」
「たまには食べたい」
と思っているのかもしれません。
食事は一生続くもの

今は長寿の時代なので、一生の食事回数を合計すると5万回くらいになるかもしれませんね。
食事は、生ある限り一生続くものです。
その食事を、我慢をするのか?たまに遊びも入れつつ調整をするのか?では心持ちが違います。
そして、もし、災害が起きた時は・・・・・。
昔と違って、今の時代に災害が起きても人命が救われやすいのは、大量生産され、長期保存がきく進化系食べ物があるおかげでもあるわけです。
寒い体育館で、温かいお湯を注がれたカップラーメンを渡されたら、私はきっと泣いていただくだろうと想像します。
長引く避難生活で心が疲れた時に、大好きなリンゴのコンポートたっぷりの甘い菓子パンをいただけたなら、それを食べている時間はきっと心が癒されると思うのです。
シーンによって、食べ物の立ち位置も変わります。
だからこそ、食に困らない最高の時でも、どんなものの悪口も言わずに、全ての存在の受け入れ体制を整えておく。
こんなちょっとずる賢い考え方も、情報いっぱいで固くなった思考を緩やかにしてくれるかもしれませんね。
食べ物の価値観は自由
最後に付け加えますが、食べ物の価値観は自由です。
大切なことは、どんな人の好みも否定をしないことだと考えています。
超意識高い系の方も自由。
超意識低い系の方も自由。
高い系の人は、低い系の人を馬鹿にしたり攻撃しないこともマナーの1つだと捉えていただけると幸いです。
自分の考えのみが完璧だと思わないこと。これはいかなる時代も、いかなる関係性においても大切なことですね。
コンビニのパンも、感謝していただいて、野菜も野菜スープも目玉焼きもつけて食べれば栄養満点になるものです。
現代を賢く生きるなら、多少の添加物にも感謝をしてしまって、できる時に避ける意識をもつ。
こんなくらいでも、私も、多くの卒業生のみなさんも、十分に健康体で過ごせているのです。
溢れる情報や、崇高な知識に、がんじがらめになってしまっている方の心の緩みにつながれば幸いです。