カロリー計算不要って言われても、カロリーが気になってしまってやめられない!

ダイエットを繰り返している人や、絶対に太りたくない、という思いが強いと、どうしてもカロリーが気になり、カロリー計算をしながらの食事になっていきます。

カロリー計算自体は悪いことではありませんが、カロリーの高い・低いだけで食べる食事を判断してしまうと、怖い結果につながる可能性もあります。

間違った視点でカロリー計算ダイエットを続けていると、どんな危険が潜んでいるのかについて見ていきましょう。

 

▶︎そもそもカロリー計算ダイエットってなに?

80kcal=1単位とし、食品を単位計算していく方法です。

例えば、

  • 卵1個=80kcal=1単位
  • バナナ1本=80kcal=1単位
  • じゃがいも1個=80kcal=1単位

有りえない内容ではありますが、上記の3つの食材を1回の食事から摂取した時は、

3×80kcal・・・・約240kcal

ということになります。

摂取カロリー<消費カロリー

になるように、自分の年齢や専用の代謝測定器を使用することで、自分の基礎代謝(消費カロリー)を割り出します。

その数値を元に、1日・1食で摂取してよいカロリー数を割り出していくダイエット方法です。

本当にカロリー計算ダイエットをやめて欲しいので、もう少しみていきましょう。

 

例えば、以下に書かれている食材はすべて80kcalです。

《主食》

  • ごはん50g
  • 食パン1/2枚
  • うどん1/3玉
  • パスタ20g

《タンパク質》

  • 納豆1パック
  • 木綿豆腐1/4丁
  • 卵1個
  • ぶり1/3切れ
  • 牛肩ロース30g

《野菜》

  • 野菜数種の取り混ぜ300g(ただし、イモ類は除く)

 

例えば、1食を500kcal以内に抑えるとします。

1単位は80kcalなので、500kcal÷80kcal=5.8単位(約6単位)となります。

参考書や指導現場によっては、「上記の中から6単位分を選んで食べればOK!」と解説しています。

主食大好きな人であれば、《主食》から6単位分の食事を選んでもよい、ということになります。
ですが、主食から摂取できる主な栄養素は炭水化物。

3~7大栄養素にあるような、ビタミン・ミネラル・タンパク質などというその他の栄養素は、《主食》メインの食生活からは得づらいのです。

本当にその判断基準で間違っていないのでしょうか?
本当にカラダが必要とする栄養素をきちんと網羅できているのでしょうか?

 

▶︎カロリー計算ダイエットの落とし穴

結論から言うと、この視点だけで毎日口にするものを決めていくことはかなり危険でオススメできません。

間違ったカロリー計算ダイエットをしていると、肌の乾燥や異常なまでの疲労感だけでなく、生理が止まってしまったり・・・という危険な結果を招くことにもつながるのです。

では一体、カロリー計算ダイエットにはどのような落とし穴があるのでしょうか。

 

1、栄養不足状態に陥る危険性がある

わたし達のカラダが健康的で美しくあるためには、栄養素の恩恵を受け続ける必要があります。

家庭科などで習ったとおり、人間のカラダに必要な栄養素は、「3大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)」や「5大栄養素(ビタミン・ミネラル)」、さらには「6大栄養素(食物繊維、または水)」、「7大栄養素(フィトケミカル)」などが挙げられています。

これらの栄養素は、カラダの中でチームで働き合うために、食事からまんべんなく摂取しつづけることが大切。

ところが、カロリー計算で割り出した数字を元に毎日食べるものを決めていると、とんでもない食生活になりかねません。

これは実際にあった20代女性の話です。

朝:フルーツグラノーラと牛乳
昼:インスタント春雨スープ、豆腐半丁
夜:手作りの野菜スープ、豆腐半丁

かなりヘルシーな食事内容です。彼女いわく、1食を400kcal以下に抑えているとのことでした。

わたしは、カロリー計算は学生時代の栄養学の講義でしか触れたこと、さらにはカロリー計算自体の価値・必要性を感じていないのに、上記の食生活で何kcalになっているのかが定かではありませんが、とても印象的だったのは、彼女が当時言っていたカラダの症状です。

モデル並にすらっとした体型の彼女ですが、「疲れやすくて、駅まであるくのがしんどい」「肌が乾燥してファンデがのらない」「むくみと冷えがひどくて足が痛い」という症状に悩んでいました。

これは明らかな「栄養不足」と、それによる「代謝の低下」です。

その結果、まだ20代という若さでありながらも、生理が3ヶ月も止まっている状況だったのです。

2、健康的でキレイな痩せ方をしづらいことも

当時の彼女の食事の一例をお借りしてみていきましょう。

朝:フルーツグラノーラと牛乳
昼:インスタント春雨スープ、豆腐半丁
夜:手作りの野菜スープ、豆腐半丁

だいたい毎日の食事を、上記のようなライトな内容で繰り返しているとのことでした。

 

《全体的に不足しているもの》

  • エネルギー源となる糖質
  • カラダをつくるタンパク質
  • 代謝アップにもつながる脂質
  • 様々な調整役となるビタミン・ミネラル
  • カラダの大掃除をしてくれる食物繊維

つまり、慢性的な栄不足状態で細胞に栄養が届かず、長身で細身でありながらも、カラダの不調に悩まされ、20代にあるようなはつらつとしたパワーのない状況だったのです。

 

3、歪んだ食事への捉え方になっていないか注意が必要

健康美意識が高く、頑張り屋さんの女性に多く出会う中でわたしが気になっているのは、カラダの栄養不足はもちろんのこと、食事を「ツール」としてみてしまっている認識です。

こんな時に、どの女性も「ハッ」とした表情で気がついてくれる強烈な質問があります。

それが「この食事内容は、将来のパートナーやお子さんに、自信を持って提供できそうですか?」

だいたい返ってくる答えは、

「こんなの、食事とは言えません。」

「こんな食事をしていると知られたら、結婚すらしてもらえないと思う。」

「こんな食事では、仕事でも学校でも動けなくなると思う。」

はい。
彼女達も頭の中では薄々気づいているのです。宜しくない食事をしているのではないか、と。

でも気づかぬうちに、このような食事を何ヶ月も何年も続けてしまい、その結果、ボロボロの状態になったときに、「このままではいけない」と気づくようなのです。

食事は、わたし達を太らせ、病気にさせるものではありません。
食べ方さえ間違わずに、心から感謝をしていただく自信ある食事を毎日選択することができたら、
・適正体重で
・エネルギーに満ち溢れ
・肌はうるおい
・好きなことに打ち込める情熱
を生み出すチカラを貸してくれる強い味方になるのです。

 

▶︎カロリー計算不要な食事法の考え方

しつこいですが、美食脳の食事法では、カロリー計算は一切必要としていません。

カロリー計算ダイエットをしてきた方たちには、「本当ですか?」となんども尋ねられるのですが、カロリー単位計算についてまったく知識を持ち合わせていないことに気づくと、ようやく納得してくれるようです。

美食脳では、食事構成のルールを作ることによって、「3大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)」や「5大栄養素(ビタミン・ミネラル)」、さらには「6大栄養素(食物繊維、または水)」、「7大栄養素(フィトケミカル)」が自然に網羅されるようになっています。

カラダが栄養で満たされる食事を繰り返すことによって、体質改善が可能になり、その結果、痩せていったり、カラダの調子が良くなるのを実感したりできるようになります。

 

▶︎ずっと続く食事のことだから

平均寿命が延びている日本。生涯でいただく食事の回数は約8万5千回になります。

その回数分、健康で美しくなりながら、ココロも満たされるような食事ができていたら、QOLには圧倒的な差がでることがイメージできますよね。

・家族にも継承できること

生まれた時からそばに一緒にいてくれる大人のアシストによって、生涯の食事回数である約8万5千回が叶ったら、その子の人生は一体どうなるでしょうか。

わたし達が「今」自分のために用意する食事は、そんな未来の子供をつくるための希望あふれる内容である必要があります。

家族に継承していきたい食事を、まずは自分にプレゼントしてあげること。だからこそ、食事を慈しんで家族に提供できいるようになっていくと考えています。

・楽しくて感謝できること

食事は、わたし達の強い味方です。
わたし達を太らせるものでもなく、罪悪感の中食べるものでもなく、何も考えずに目の前のものをポイポイと機械的に食べるようなものではないのです。

美味しさ、楽しさ、感謝の気持ちを持っていただける食事とは一体何なのか?
そこを考えられる大人が一人でも増えれば幸いです。

 

プロフィール
代表理事 高久恵美子
日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する看護師/保健師。
「毎日の食は、わたし達の味方である」ということを、栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。FB   詳しいプロフィール お問い合わせこの著者の記事


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著者プロフィール

 


 

日本美食脳アカデミー協会代表理事
高久 恵美子

 
カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する元看護師の食生活アドバイザー
独自の食事バランスメソッドや、60日食事レポート法など栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。

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