普段は、成人女性のための「食べるほど美しく健康的に痩せる食事法」についてお伝えしておりますが、ここ最近、お問い合わせが増えているのが「子どもの肥満・ダイエット」について。
元ぽっちゃりだったわたしとしては、やっぱり子どもの明るい可能性を潰すような要因はなるべく排除してあげたい。
心からそう思います。
子どもがなぜ肥満になったりダイエットが必要な状況になるのか?
それは、誤解を恐れずにいうならば、身近にいる大人たちの認識不測が一番の要因だと考えています。
わたしがぽっちゃりになったのは、
- お菓子をどれだけ食べても怒られない
- インスタント食品が常に家にある
- 食事として何をどのくらい食べたらいいのかの教育を受けた覚えがない
などなど、子どもの力だけではどうにも手に入れることのできなかったものたちがあります。
親に責任がある、とは一概には言えない
親も知らなければ教えようがありません。
どんなに子どもが好き勝手に食べていても、親が「重大な害がある」と認識していなければ注意する必要性すら持たないわけですから。
子供の肥満対策・ダイエットに一番効果的なこと
さて、子供の肥満対策・ダイエットに一番効果的なことは何でしょうか。
大人も子どもも、好きなものを好きなだけ食べていれば確実に太ります。
子どもは、もっとも代謝が活発なため本来であれば食事から摂取した適したエネルギーは消費できるはず、と考えるのがベターでしょう。
それでも、肥満やダイエットが必要なケースに至るのは、やはり「食べ過ぎ」だから、ということになります。
ですので、一番修正を要するものは「食事」になります。
なかでも、より意識してほしいことは「食事コミュニケーション」です。
子どもの心身を満たす「食事コミュニケーション」
食べ物が溢れていて、食環境の変化が目立つ時代。
さらには核家族化や両親の共働きなどもあり、子どもたちの「孤食」も社会問題になっていますよね。
大人も子どもも生活リズムが合わないため家族で共有する食事タイムが失われ、食事に満足できない子どもや心身の不調を訴える子どもも急増中。
・必要な栄養バランスの食事構成
はもちろんのこと、
- 今日はどんな1日になりそうなのか、登校前に朝食コミュニケーションを
- 今日はどんな1日だったのか?夕食メニューにはどんな意味を込めて決めたのか?の夕食コミュニケーションを
食事という場を使って心身を満足させる時間をつくるコミュニケーションをぜひ心がけていただきたいのです。
わたし達はより良く生きるために日々成長をしています。
食事はより良く生きるために必要なアイテムの1つ。
そのアイテム1つ1つを大切にしてあげることで「生きること」の価値が、ぐんと高まっていくのです。
単に何か食べ物を口にすれば良いわけではない。
忙しい毎日の中でも、一瞬一瞬、親との愛情や信頼を感じ取ることができ心の満足につながるような「食事コミュニケーション」をぜひ有効活用していきましょう。
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日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する看護師/保健師。
「毎日の食は、わたし達の味方である」ということを、栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。FB 詳しいプロフィールお問い合わせこの著者の記事
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