日本美食脳アカデミー協会では、コロナ禍で卒業生の交流イベントが中止となっている代わりに、卒業生へのインタビューリレーを始めました。
今回は、2021年12月12日にインタビューライブを開催した際の内容を一部抜粋してお届けしております。
ゲストは、「美膳バランス教室」主催の太刀川しのぶさんです。インタビュアーは当協会代表理事高久恵美子です。
しのぶさん、自己紹介をお願いいたします。
私は、6年前の今くらいの時期に卒業しました。
当時、酵素ジュースを学びに行ったことがあり、その時の先生に美食脳を紹介されました。
美食脳を学ぶことにより、食事の軸が作られたと感じています。
自分だけでなく、娘達にも食事の軸が伝承されて我が家の宝になったと思っています。
そして、美食脳で「食の軸」を自分の中で培うことができましたが、それ以上に仲間にすごく恵まれました。
自分にとって、その財産がとっても大きかったなと思います。
実は先週に三回ほど外食する機会があったのですが、全て美食脳のメンバーとご一緒させていただいておりました。
美食脳を学ぼうと思ったきっかけはどんなことでしたか?
結婚した時はお料理が全く出来ませんでした。味噌汁1つ満足に作ることが出来なかったのです。
それから、料理教室にいくつか通って実践に落とすようになり、自分では一生懸命作って頑張っているという自負がありました。
そんな時に、酵素ジュースのレッスンに行った際に高久先生のことを紹介いただき、無料の食事相談に気軽な気持ちで行ったのが最初です。
そうしたら・・・。自分の毎日の食生活をコテンパに指摘されてしまったのです。
自分ではそこそこ自信があった食事が「これはいらない、これは食べ過ぎ」と言われました。
お料理教室で学んだことなどで、それまではどのような食生活を意識していましたか?
私が子どもの時に学んだことに「30品目を食べる」というものがありました。
実際、なるべく30品目を取り入れて、海のものも山のものも入れる、という食事を頑張って実践してきていました。
でも相談会で、「これは食べ過ぎ。こういう食生活を続けていると、こういうプチ不調があらわれますよ」と言われてしまいまして・・・。実際、娘達のことを考えたら、指摘されたプチ不調を持っていることに気づいたのです。
まずはニキビ、それからかなりひどいPMSがありました。それは私の食事の影響でそうなったんだなと思いました。
ものすごく時間をかけて作っていた料理達が、実は必要のないものもあったのかもしれない、という気づきがあり、講座で学んでみようと思いました。
実際、食事を変えた後は、ニキビはほぼなくなり、生理の時の症状も和らいで、薬を手放せた、彼女たちは筆箱にいつもバファリンを入れていたんですが、そういうものも手放せたようです。
もっと早く知るべきだった、子供たちにかなり私の食事のせいで負の部分を負わせてしまったなぁと思いつつ、講座を受けていました。
しのぶさんといえば「教育者」として美食脳のお仲間からのご相談も多いと思います。しのぶさんご自身の子育てや経験を踏まえて、子供のケアで大切にしてきたことはどんなことですか?
(しのぶさんは、教員としてもご活躍中です)
一つは常に子供が第一という姿勢を見せてきました。
どんなことがあってもあなたの一番の味方だから、ということを言葉だけではなくて、自分がそういうイメージをしっかり持っていることです。
子供が外の世界に出た時に、少なからず友達の中に敵も味方もいると思うのです。会社に入っても、気が合う人合わない人が出てくる。その時に、心のどこかで家族が常に味方だと思ってくれたなら、いろんなことで励みになったり、支えになれたらいいなと考えていました。
どういうサポートを子どもにしてあげたいか、という中心軸がしのぶさんの中であり、それを実践してきたわけですね。
甘やかすわけじゃなく、「家族は味方だよ、いつでも対応できる、何でもやってあげられる、話も聞いてあげられるし、困った時はいつでも何かしてあげられる」というのは伝えていたかなと思います。
出会って6年。娘さん達の成長もお仲間の皆で楽しませていただいています。長女さんが「料理にあまり関心を持たない」とおっしゃっていました。でも、最近ご結婚されて、食事作りも相当しっかりやられている印象があります。やはり、しのぶさんという「食事を大切にしてきた親の姿」をしっかりインストールされているなと感じます。
私の子育ての信条の一つとして、娘たちには常に緊張して自分自身の背中を見せてきましたので、本当にほっとしています。料理は苦手、とはもともと公言していましたが、実際結婚生活がスタートしてみると、サラダも毎日食べたいし、お味噌汁も朝作りたいしという気持ちがあったようです。
自分が願う食事を食べるには、自分で作るしかないというのがわかってきたみたいです。
彼は「一つ作ればもうこれだけでいいんじゃない」と言ってくれても、「サラダも欲しいし」「これもこうしたいし」というので自分で作るようになったようです。
最後に、しのぶさんから美食脳マイスターのお仲間の皆さんに一言お願いいたします。
食事って生まれてから死ぬまで関わることで、とっても大切なことなんだなと思うのです。
子育てにおいて、食事の時間しか一緒にいられないこも成長とともに増えてきます。
子供が大学生のころは、朝ごはんの時しか一緒にいられなかったですし、今度は会社に入ると、朝昼晩と一緒に食事する機会がないことも多々出てきます。
そのような状況の中でも、美食脳で食事の軸を持つことで、「こういうものをテーブルに置いておけば食べてもらえるかな」という工夫が簡単にできるようになりました。
私は50過ぎてから美食脳に出会ったわけですが、自分の中ではもっと早く出会いたかったなぁと思いつつも、何か始めるのに遅いということはないかなとも思っています。
気づいた時がスタート時だなと。
ぜひ食事を通して、皆さんの人生がより豊かになるようにお祈りしています。
ありがとうございました。