先日、CNNで飛び込んできたニュース。
「高タンパク食で筋トレの女性死亡」ことの経緯を一部抜粋します。
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オーストラリアで筋トレに励んでいた女性25歳が死亡した。
女性は、「尿素サイクル異常症」と呼ばれる難病だったことが死後に判明。
女性は、2017年6月19日、自宅で意識を失った状態で発見され、脳死と診断。7歳と5歳の子供を残し、息を引き取った。ボディービルディングの大会に出場予定だった。
「尿素サイクル異常症」とは、体内で高タンパクの食品をうまく代謝できない遺伝性疾患。
通常、タンパク質代謝によって発生する老廃物の窒素は血液から除去されるが、この疾患ではそれができず、窒素が有毒なアンモニアの形で血中に蓄積して脳に達すると、昏睡状態に陥って死に至ることもある。
女性は、次のボディービルディングの大会に備えて、タンパク質が極端に多い偏った食事をしていた。自宅からは、高タンパクのサプリメントや、綿密な食事の計画が見つかった。
赤身の肉や卵の白身などの食事に加えて、プロテイン飲料やサプリメントなども摂取していたことから、タンパク質の過剰摂取が原因で「尿素サイクル異常症」を発症・悪化させたを見られている。
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海外での事故であり、どこまで日本で大きく取り上げられるかわかりませんが、これは他人事ではありません。
タンパク質とは、筋肉や骨などを形成するためには必要不可欠な栄養素ではありますが、例え健康な体であったとしても、過剰に摂取したものは「有害物質」になります。
この「有害物質」になった場合、死に至らなくとも、
- 疲れやすい
- 体重が増える
- 汗がにおう
- 便やガスがにおう
- 胃もたれ
- 便秘
などの「なんとなくの不調」を感じます。
しかし、あくまでも「なんとなくの不調」でしかないため、多くの人がそれを問題行為だとすら気づきません。「なんとなくの不調」をつくる「重大なミス」は、命にも影響する。
今回のケースは、特有の疾患が原因ではありますが、きっと多くの方に様々な気づきを与えてくれるものだと思います。
ダイエットのために、
- タンパク質を過剰に摂取していたり
- 食事代わりにタンパク質飲料で済ませていたり
- 偏った食品ばかりを体にいれていると
不具合を生じます。
何事も過度なことは、必ずどこかに歪みを生じさせるもの。
消費者は、自分や大切な人たちを守るために、もっと賢くなる必要がありますし、企業側も、消費者側へ過信させないよう注意喚起を怠ってはいけないわけです。
何事もストイック過ぎることなく、ほどほどに、健康美を維持・向上させていけるよう、楽しみながらやってまいりましょう!
なお、当協会では、適量のタンパク質摂取量については、「美食脳プティマイスターコース」でしっかりとお伝えさせていただいております。しっかり学びたい、という方はぜひ足をお運びくださいませ。